2025/06/06
中学校での英語指導から見えてきたこと
私が中学校で英語を教え始めた頃のことです。
当時はまだ小学校での英語の授業はありませんでした。
英語は中学校から学び始めるもの。
だからこそ、どの生徒も新鮮な気持ちで英語に向き合ってくれていました。
勉強が苦手な生徒でも「英語だけは頑張ろう」という前向きな姿勢を見せてくれていたのを、今でも鮮明に覚えています。
しかし、ある時期から状況が大きく変わりました。
小学校に英語が教科として導入されてから、中学校に入学した時点で「英語は嫌い」と公言する生徒が現れるようになったのです。
さらに学年が上がるにつれて「先生、なんで日本人が英語を勉強せんといけんのん」という言葉を投げかけられることも増えました。
小学生向け英語イベントを始めた理由
この状況を目の当たりにして、私は考えました。
英語嫌いを生み出してしまう前に、何かできることはないだろうか。
そこで始めたのが、海田公民館での小学生対象の英語イベントです。
現在も定期的に開催し、講師を務めさせていただいています。
目標はただひとつ。
英語のイメージを「楽しそう。おもしろそう」にしてもらうことです。
楽しさを最優先にした英語活動
英語学習には通常、
writing(書く)、
reading(読む)、
listening(聞く)、
speaking(話す)
の4つの要素があります。
中学校での指導経験から、生徒たちが特に苦手とするのはwriting(書く)とreading(読む)だということがわかっていました。
そこで、私のイベントではあえてlistening(聞く)とspeaking(話す)のみに焦点を当て、英語を使ったゲームを中心に活動しています。
難しい文法や単語の暗記は一切なし。
この方法により、小学1年生からでも参加できるプログラムになりました。
保護者の方へのメッセージ
「英語を学びに来たのに、ゲームばかりで大丈夫?」と心配される保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、従来の英語教室とは違うアプローチです。
でも、子どもたちの表情を見てください。
みんなニコニコ笑顔で英語に触れています。
「英語って楽しい!」という体験が、将来の英語学習の大きな土台になると私は信じています。
これからも続けていきたいこと
英語は単なる教科ではありません。
世界とつながる扉であり、新しい可能性を開く鍵です。
その扉を「開けたくない」と思わせてしまっては、本末転倒です。
だからこそ、私は今後も英語のイメージ向上のために、楽しい英語イベントを継続していきたいと考えています。
子どもたちが中学校に入学したとき、「英語の授業が楽しみ!」と言ってくれる日を夢見て。
Free Study うえたかでは、英語に限らず、お子さまの「学ぶ楽しさ」を大切にした指導を心がけています。
学習でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。